私はアメリカ人彼と付き合っていく中で、お金に対する価値観の違いに気づいた瞬間があります。
俗によく言われる「価値観の違い」、それが一体どのようなことなのか具体的にわかった瞬間でした。
この記事ではアメリカ人彼が思う「お金を払うことの価値」と私が思うそれの違いをお伝えします。
今国際恋愛をされている方、国際結婚を視野に入れている方へ向けて、異文化に対する理解が深まる内容だと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
Contents
あらゆる場面を共有しなければ価値観の違いには気づかない
まず「価値観」とはどのようなことなのか、Wikipediaを参照すると次のように書かれています。
何に価値があると認めるかに関する考え方。
価値(善・悪、好ましいこと・好ましくないこと、といった価値)を判断するときの根底となるものの見方。
ものごとを評価・判断するときに基準とする、何にどういう価値がある(何には価値がない)、という判断。
Wikipedia
つまり、価値観の対象となる物や事柄は、日々のあらゆるシーンで人が自然と向き合い、判断していることなんですよね。
その中でもはっきりと目に映り、他人との違いがわかりやすく出るのがお金に対する価値観。
- 2kmの距離でバスに乗る価値
- 1杯1,500円のらーめんを食べる価値
- 遠いけど安いコインパーキングに車を止める価値
- ではわからない高級ブランドのTシャツを買う価値
価値観は人それぞれの違いが現れますから、考え方や捉え方に相違が生まれるのは当然のことですよね。
とは言え、国民性によってもまた違いが生まれるものです。
そして恋愛では、好きな同士なのにその違いが障壁にもなってしまうのが深刻な問題。
同棲や結婚をすれば共同生活になりますから、互いの考え方やものの捉え方をより深く知るようになります。
私は彼と結婚を前提に交際を始めましたが、個人的には結婚前に同棲生活をしていて良かったと思っています。
それは互いに素を見せ合える環境によって、わかりあえたことがたくさんあるからです。
そして価値観の違いも知れたことで、次からどのような在り方が良いのか考えるきっかけもありました。
ではアメリカ人彼と同棲生活をしていてわかった、
「お金に対する価値観の違いとはどのようなことなのか?」
次で説明していきます。
アメリカ人彼のお金に対する価値観
アメリカ人彼と同棲生活をしていく中で気づいたことそれは、
「自分がお金を払う場合、その物や事は自分に所有権がある」
ということです。
文字にすると少し堅い言い方になってしまいますし、当たり前のことをただ言っているようにも聞こえてしまいますね。
では実際に考え方の違いを感じた2つの場面を紹介します。
賃貸物件でも自分の所有物
アパートやマンションを借りる場合、こちらが家賃を支払っているとは言え「借家」ですから傷や跡をつけないように気をつけて家具を設置したり、生活したりしますよね。
彼と賃貸について話しをしていた時、「借家」と言えども所有権の認識の違いに驚かされました。

彼はこのような考え方を持っています。
もちろん、なるべく傷がつかないように生活していますが、お金を払うのだから「自分のもの」という感覚が強くあります。
日本の国民性から言えば、お金を払っていても借り物であれば自分のものという意識はあまり芽生えないと思います。
レンタル自転車やレンタカーなど、自分の物という感覚にはなりませんよね。
アメリカ人の誰もがこのような感覚を持ち合わせているとは一概に言えませんが、お金を払うことに対してはシビアではないかと思います。
レストランで料理を注文した時の日本とアメリカの対応の違いにもその差が現れます。
比較してみましょう。
美味しいと感じる料理でなければ、お金を払う価値は存在しない
アメリカではレストランやカフェなどで食事をする際、自分が頼んだ料理が美味しいと感じなかった場合に違うメニューに代えてもらうことがよくあります。
「作り直し」ではなく「メニューを変更」してもらうのです。
日本では美味しくないと思ってもわざわざ店員に言わず我慢したり、またはもう1度作り直してもらう対応が一般的かと思います。
ですがアメリカでは、お客さんが新たに違うメニューを頼んでも店側はそれを受け入れて対応します。
その際、先程頼んだ料理の代金をお客さんが支払うことはほとんどありません。
なぜなら、
「お金を払うのは自分、美味しいと感じない料理にはお金を払う価値は生まれない」
という考え方だからです。
料理はお金を支払うことで自分の所有(料金の対価交換として受け取る)になるので、1口食べて美味しいと感じなかった場合それを所有したいとは思いません。
お店側も基本的にはその要望に素直に応じますので、アメリカは「お金を払う=自分の物」という感覚が非常に強い文化だなと感じます。
彼の場合、前述の賃貸に関する件に加えて、他にもお金を払うことへのこだわりがわかりやすく現れる場面があります。
例えば、1枚1万円のブランドTシャツよりも機能性のすぐれたドンキで買えるTシャツを好み、お買い得なニトリ家具でも耐久性や質がその価格に値しないと感じた場合は購入意欲を見せません。
逆にダイソーで優れたデザインのネクタイを見つけた時は、即購入していました。

買う価値あるでしょっ!
誰でも、
「こんなに薄い生地のTシャツで1万円⁉」
と驚くこともあるでしょうし、買うのはちょっとなぁと渋ることもあるでしょう。
ですが、そのTシャツがもしルイ・ヴィトンやグッチだったらどうでしょうか?
高級ブランドで1枚1万円なら安い方ですよね?
NIKEやadidasの靴が1,000円だったら?
少し品質が劣ってたとしても「この値段なら買っちゃおう」という人もいるのではないでしょうか?

彼の場合、品質や機能性がなければ安価であっても絶対に買いません。
お金を払うことは自分の所有になるという感覚が強いので、その価値がなければそう簡単には払わないんです。
もしかするとこの考え方はチップがあるアメリカ文化にとって、サービスや物の対価を求める意識が強いからかもしれませんね。
価値観の違いを受け入れるには互いを尊重し合おう
国際恋愛は互いに育った環境が違いますから、価値観の違いが生まれることは当たり前です。
だからこそ同棲生活をしたりあらゆる場面を2人で共有して、違いの理解を深めることが大切なんですよね。
理解を深めるためには、互いを尊重し合わないとうまくいきません。
時には衝突することもあると思いますが、より良い関係性にするためには意見を述べ合うことが必要です。
私は初めの頃こそ価値観の違いに驚き悩んだりもしたものの、2人で密接な時間を過ごしてきたことでその違いを受け入れ、相互理解が深まったと感じています。
ケンカしてしまった時、意見が合わない時、自分たちは合わないんじゃないかと思うことがあるかもしれません。
でも意見の違いは個性であって、ケンカは理解し合うための試練。
1つ1つのことに意味があるんだと思えば、歩み寄りの1歩を踏み出せると思います。
この先、価値観の違いで悩んだ時は、ぜひこの記事を参考に互いの文化を尊重し合いながら良い関係性を築きあげていってくださいね。
国際恋愛から学ぶことはとても多く、人としても成長できるのでそれぞれの過程は自分たちに必要なのだと捉えてみてください。
だから自分のしたいようにする権利があるんだよ!