この記事ではオーストラリアでワーキングホリデーをしている時に経験した国際恋愛の出会いと別れについて語ります。
旅立つ前、周囲にワーキングホリデーの話をしたら「出会いありそうで良いじゃん!」「イケメンゲットしておいでよ!」という声を掛けられたこともありました。
しかし楽しかったワーキングホリデーの結末はあまりにも予想外で、辛さと複雑さが入り混じった感情のまま幕を下ろしました。
国際恋愛はシビアに現実を見なければならないことが多く、好きだけではその先に進めません。
今国際恋愛中の方、外国人に片思い中の方、こんな現実が待っているかもしれないと我が身に変えてぜひ読んでみてください。

Contents
ワーキングホリデー2年目、突然の出会い
ワーキングホリデーも残すところあと半年となった頃、まるでドラマのようにある日突然出会いは訪れました。
その日どのように国際恋愛がスタートしたのか、出会いのきっかけとそれからの日々を綴ります。
出会いのきっかけ
出会いのきっかけはメルボルンの中心街から西に位置した駅のプラットフォーム。
夏の日差しが容赦なく降り注ぐバレンタインデー(オーストラリアは日本と夏が逆なので2月は夏)、アルバイトを終えた私はプラットフォームのベンチに腰掛けながら電車を待っていました。
すると私の隣に偶然腰掛けて座ったのが彼。
Hi how are you doing ? It’s so hot, isn’t it ?
彼の一言から自然な流れで私たちの会話は始まりました。
そこから2人とも電車に乗り込み、向かい合ったシートで会話を続けていきました。
聞けば彼はスリランカ出身。
スリランカの人は今まで会ったことがなかったので、オーストラリアに住んでいることに少し驚きました。

「良ければこれからお茶しない?」と彼から誘われ、私も拒否することなくそのまま一緒に時間を過ごしました。
そして話が弾んで結局ディナーまで共にすることに。
このあたりから互いに意識していったと思いますが、ディナーが終わるとなんと突然の告白。
そんな突然の告白ってちょっと怪しくない?と自問しましたが、話をしながら彼の目を見ていると不思議と彼の本質が見抜けたように感じていました。
少しやんちゃな雰囲気を纏ってるけど根は悪くなさそう…。
そんな感じの判断の元、その場でOK!を出しました。

こうしてバレンタインデーに出会った私たちは、交際をスタートさせていったのです。
ドタバタな国際恋愛
このスリランカ人彼、性格がまぁ不思議で破天荒!
例えばある日待ち合わせをした時。
彼から「A駅に居るから、待ってるね!」と言われて急いで行ってみたらそこに居ない。
私が「どこに居るの?私A駅に居るよ!」と連絡をすると「今Cのスーパーに居るから来て!」と彼からの返事。
私が「今Cのスーパーに居るんだけどどこなの?」と聞くと今度は「Cのスーパーの横のカフェ」と言う。
なかなか待ち合わせができなかったんです。
まるで追いかけっこみたいにグルグル巡ってようやく会えるという感じでした。

別の日、彼に呼ばれて彼の家に遊びに行ったのにちょうど家から友達と出てくるではありませんか。
友達をちょっと見送りに行くのかと思いきやそうじゃない。
「ちょっと友達と出かけてくるから部屋で待ってて!」と言われ渋々待機。
待っても待ってもなかなか帰ってこず、結局1時間半ぐらいは呆然としていました。
お酒を飲むと記憶がぶっ飛び、何度も同じことを言う。
ちょっと短気でケンカっ早いけど、私や友達には優しく、周りから慕われるような兄貴的存在。
英語も上手に話し、同じスリランカ出身の人たちのために通訳や世話係のような仕事をしていました。
一筋縄ではいかない人でしたが、当時の私にとってはとても新鮮で逆に楽しかったのです。
それでも自分がオーストラリアに居られる期間は半年。
彼との日々を楽しむ一方で、この先どうすべきか迷いながら交際を続けていました。
別れの理由
オーストラリアに居られるビザの有効期限が残り2ヶ月程に迫った時、私は決断しました。
とても辛いけど、お別れをしよう
彼に打ち明けるのは想像以上に辛く、胸が張り裂ける思いでした。
自分が発する一言一言が震え、最後まで言い切る前に涙が溢れ出ていました。
彼からの返事は「結婚したい」「お願いだから離れないで」。
当時の私は20代前半、それでもかなり真剣にその先の将来について考えました。
- このまま一旦オーストラリアを離れて再度旅行ビザで戻ってくるか
- 彼と結婚をするのか
- 2人とも違う国で暮らしてみるのか
元々オーストラリアにワーキングホリデーで来た理由は、英語を習得したかったのと海外生活を経験したかったから。
周囲がよく言う「オーストラリアですぐ彼氏できちゃった」とか「出会いが多いし、日本人女性ってだけでモテるの」というような縁など、これまでの私には皆無でした。
それなのに最後の半年でスリランカ人との彼と運命的な出会い。
しかし残酷にも、時間はあっという間に過ぎていく。
私が彼との恋愛で別れを決めた理由は1つ。
英語力が十分ではない自分が、オーストラリアで英語で子育てをする自信がなかったから。
国際結婚となれば互いにいずれは子供も欲しいと思うはず。
日本語を話せない彼と英語力がまだ不十分な自分がオーストラリアという地で生活していけるとは思えなかったんです。
今思えば、子供には日本語で話しかけて良かったのでしょうけど、「子供が英語で何かを話した時に自分がわかってあげられない」という親としての不安が先にありました。
当時、今ほど国際結婚の情報がネットやSNS上でシェアされているわけではありませんでした。
友達の中にはオーストラリア人と結婚した人も居ますが、当時の自分にはオーストラリアでの永住は考えられなかったのです。
かと言って、彼が日本に来ることはできませんでした。
とても辛い政治的背景の理由から、母国を離れて彼が最終的に落ち着いた地がオーストラリア。
多国への移住は考えられませんでした。
今は私も以前より英語力が高まりむしろ海外で子育てをしたいと思っているくらいですが、当時は現実的に考えた末別れを選びました。
別れまでの日々
別れの日までの1,2ヶ月、何をしてもどこに居ても全てが永遠の別れになるのだと思うと居ても立ってもいられず泣いていました。
自分で選択したことだとわかっていても、辛くて心が乱れてしまう。
彼はそのうち私からの着信を拒否するようになり、会うことさえも拒むようになっていきました。
「これ以上、私の声を聞いたり会ってしまうとさらに辛くなる」
という理由から、時折電話に出た彼の声は私よりも辛そうで消え入りそうでした。
旅立ちの日、彼は会ってはくれませんでした。
代わりに彼の友達から、彼からの餞別を受け取って私は空港へ向かいました。
旅立つ直前、空港から最後に彼に電話をかけました。
彼も辛いはずなのに、「泣かないで」と励ましてくれました。
彼にはとても辛い思いをさせてしまったなという罪悪感がありますが、私もこうするしかなかったのでわかって欲しいという思いで胸がいっぱいでした。
帰国後、国際恋愛の終わり
帰国後、何度か彼とはSkypeで連絡を取っていました。
しかし次第にそれも少なくなり、あれだけ泣いたにも関わらず気持ちの変化も訪れました。
彼に未練を持たせてはいけないと思い、最終的には「もぅオーストラリアには戻ることはない」と告げて彼との国際恋愛は完全に終わりを迎えました。
ワーキングホリデーであわよくば出会いに憧れていた頃、こんな終わり方をするとは夢にも思わなかったのに。
現実をシビアに考えた結果だから後悔はしていませんが、こんな別れ方になってしまったのはとても辛かったです。

国際恋愛の別れまとめ
恋愛は始まりがあれば、終わりもあります。
中でも国際恋愛は始まった当初から現実をシビアに考えなければならないと思います。
早い段階から将来のことを考えていないと、ビザの有効期限は迫ってきます。
不可抗力で別れを迫られる場合もあるのです。
当時の私は子供を現地で育てることに自信がなかったのでその責任は負えないと思い別れを選択しました。
今国際恋愛をされている方、将来のことをどれくらいパートナーと話せていますか?
限りある時間の中で楽しく過ごすだけの関係なら割り切れますが、将来結婚したいと思っている相手ならば行動は早い方が吉だと思います。
国際恋愛の別れは、ケンカや価値観の違いなど互いが愛し合わなくなって別れるという理由が多いと思います。
しかし、好き同士でも別れなければならない状況もあります。
早かれ遅かれ決断の時は訪れます。
別れを選んだとしても、まず話合うことが次へのステップに繋がります。

今私はこうして彼との経験が良い思い出に変わってきています。だからこのブログに綴ることができました。
そしてこの別れから長い時が経った今、アメリカ人の彼と出会うこともできました。
始まりがあれば終わりがある、別れがあれば出会いもあるのだと世の常を知ることができました。
私のような別れを避けるためにも、パートナーと将来についてさっそく話し合う機会を設けてみてください。
