ワーキングホリデー先として人気の国オーストラリア。
親日家が多くいることで知られ、今でも多くの人がワーホリや移住先として選ぶなどとても人気の高い国です。
そのオーストラリアでワーホリを経験したヒロシさんに滞在中の失敗やトラブル、後悔したことについてインタビューを行いました!
事前準備編〜滞在編〜帰国編に至るまで貴重なエピソードをたくさん聞くことができましたよ!
- 今オーストラリアでワーホリ中の人
- 将来ワーホリに行ってみたい人
- 海外留学したい人
に向けてためになる内容ばかり!
このインタビューを参考にみなさんも賢いワーホリ術を身につけることができますよ♪
Contents
ワーホリ渡豪者必見!経験者の失敗談から学ぶ賢いワーホリ術

海外生活に興味があったヒロシさんは大学を卒業後にワーキングホリデーでオーストラリアに行くことを決意。
渡豪にあたり日本でエージェントを利用して準備を整え、23歳の夏シドニーに渡りました。
特にやりたいことや明確な夢を持っていたわけではなかったけど、海外生活にはとても興味があったんです。
オーストラリアはワーホリでも人気だって聞いていたので、すんなりと渡航先として決めました。
オーストラリアでどんな体験をしてきたのか一つ一つ気になるところですが、今回は失敗談やトラブルなどにフォーカスしてインタビューしていきますのでそこは割愛。
ではヒロシさんのワーホリ体験の話を伺っていきましょう。
事前準備編


僕はエージェントを利用しました。
オーストラリアに詳しそうなエージェントを探して問い合わせをしたんです。
あまりこだわりはなかったのですぐそこに決めました。
でも後からよく調べてみると、もっと他にも費用が安いところもあるし、手厚いサポートが受けられるところもあったみたいなので、もう少し比較して決めた方が良かったかもなぁと思いましたね。
確かにエージェントを通してワーホリを行う場合、手続き代行費用がかかったり、航空券手配料がかかったりしますがその金額は様々。
ワーホリには何かとお金が必要になりますから、エージェントを利用したい人は複数社を十分に比較してから選んだほうが無難ですね。

もっと充実した自己紹介を事前に準備しておけばよかったなと痛感しました。
というのも、ホストファミリーや現地で会った人に自己紹介をした時、大学に行っていたと伝えたら
「専攻は何だったの?」
と聞かれ、出身地を言えば
「どの街くらいの広さなの?」
と聞かれました。
想定していた質問も深堀りされるとうまく答えられなくて困りました。
自分の地元がどの都市と同じくらいの広さなのかを調べるなんて盲点。
市の大きさ、人口、有名人や産業など、もっと詳しく調べて準備しておけばそこから話も広がったかもしれないし僕の第一印象も良かったかもしれないなぁと思いました。
自己紹介は話を広げやすい方法の一つ。
自分の国や有名人を話に持ち出す際には、比較対象となる事柄や人物を例に挙げるとよりわかりやすく相手に伝わりますね。
あと、当時はこんなにもスマホが普及してなかったので日本で使用していた携帯は持っていきませんでした。
今は主流になっているシムフリーの携帯もほぼなかったので、僕はなんとか現地に持って行けないかとシムロック解除に必死でした…。
帰国した時には連絡先がわからなくなってしまった人もいるので、当時も今みたいにスマホがあったら絶対に持って行ってるのになぁと思います。
私も携帯を解約してからオーストラリアに行きました。
スマホやパソコンは必須アイテムですね!
- エージェントを利用する際は複数社を比較する
- 自己紹介で日本の地域や人物について話す際は具体例も用いた方が伝わりやすい
- スマホやパソコンはなるべく日本から持参する
ホームステイ編

シドニーに到着したその日から約1ヶ月間、オーストラリア人のホストファミリーの元でホームステイをしたヒロシさん。

後悔と言えば、ホームステイを始めた最初の頃はリビングルームになかなか行くことができませんでしたね。
緊張もあるけど英語力にも自信がなかったので、みんなの輪の中に入っていけなかったんです。
もっと気楽に行けば早く仲良く慣れていたかもしれないし、家にいた子どもたちとのコミュニケーションもたくさん取れたかもって。
子どもたちって人に対して別け隔てなく接するので、僕に対して話すスピードも容赦ないんですよ。
ホストマザーはゆっくり話してくれるからそれはそれでありがたい。
けど子どもたちとのコミュニケーションはより活きた日常会話として絶好の機会でした。
もっと勇気を出せば良かったと後悔しました。
ホームステイって普段の生活では経験することがありませんから、ましてや知らない外国の土地で英語力にも自信がないとなかなか勇気が出せないものですよね。
日本人の国民性もあるかと思いますが、どうしても気を使ってしまうので頼み事一つにおいてもためらってしまうこともありますからね。
そのお家でホームステイ中のある日、降りなきゃいけないバス停を乗り過ごしちゃって終点まで行っちゃったことがあるんです。
日本のバスみたいに次のバス停名をアナウンスしてくれないんで、ふと気づいたら通り過ぎててそのまま乗り続けちゃって…。
まだその地域に慣れてなかったし夜で辺りは真っ暗だったから、降りる目印になる建物を見過ごしてしまったんでしょうね。
終点まで来たら運転手に、
「君どこで降りる予定だったの?」
と聞かれて降りるバス停名を伝えたら、その運転手が次の交代の運転手に頼んでくれたんです。
その後そのバス停まで近づいてきたら、
「ここだよっ!」
ってアナウンスしてくれて無事帰れました(笑)
その国によって交通機関のルールが異なるので、生活を始める際にはしっかりと確認が必要ですね!
あと失敗談と言えば、「プール飛び込み事件」がありました(笑)
ホームステイ先はプール付きのお家だったんで暑い日はプールで遊んでたんです。
ある日、調子に乗ってプールサイドからキレイに入水ダイブしたんですよ!
そしたら思いっきり頭頂部を「ゴツーーーンン!」って底にぶつけちゃって(笑)
あの時はほんとヤバかったです。
頭がクラックラしたし、ホストマザーに本気で心配されて…。
プールって浅いところと深いところがあると思うんですけど、僕はなぜか浅いところに向かってダイブしちゃったんですよね。
プール飛び込み禁止!

プールもそうですがホームステイ中はなるべくお金をかけない遊びを探してたんです。
そこで一般的なスケボーよりも安価なミニスケボーのPennyを買って家の前で遊んでたんですけど、そこが意外とスピードの出る坂で…。
そこでもまた調子に乗ってスケボーしてたら思いの外スピードが出ちゃって「ズテーーーンン!」って思いっきりコケちゃいました(笑)
骨折はしなかったけどたくさん擦りむいてめちゃくちゃ血が出て痛かったです。
スケボーはスケボーパークで!

ヒロシさん、なかなかの失敗しちゃってますね(笑)
でもオーストラリアの市街地ではスケボーで移動している人を日常的に見かけるので、一度は憧れるものですよね。
あと失敗談と言えば、車のラジエーター部分を開けちゃって、右腕に熱湯がかかり病院に行くハメになったこともあります(笑)
サンシャインコーストでも1度ホームステイをしたのですが、そこのホストファザーが時々僕に車を貸してくれたんです。
最初に借りる際に、
「冷却水がよく無くなるからラジエーターもちゃんと点検してから運転してね」
と言われていました。
ある日の高速道路帰りにそれを思い出した僕は「あっ見なきゃ」と思って家に到着してすぐにバンパーを開けて確認しようとしました。
キャップを開けた瞬間「シュパーーーッ」と熱湯が吹き出してきて僕の右腕にかかりヤケドしちゃったんです。
その後氷水を入れたバケツに腕を突っ込んだままリビングのソファで寝落ちしてたらホストファザーが帰ってきて、
「どうしたんだ?」
って聞かれたのでわけを話したら病院に連れて行ってくれました。
僕は車の知識が不十分だったから、まだエンジン切って間もない車をいじろうとしてしまったんです。
現地で運転しようと思う人は、車の知識や外車の特徴を知っておくと良いと思いますね。


とても危ない思いをしたんですね。
国際免許証があればオーストラリアでも運転できますから、みなさんも車を運転する際は気をつけましょう。
あとトラブルと言えば、滞在中に銀行のデビットカードが2度もATMに吸い込まれたことがあります。
オーストラリアではATMで3回暗証番号を間違えるとそのカードが機械から戻ってきません。
1度目は完全に僕のミスで最終的に吸い込まれてしまいました。
2度目は暗証番号が合っていたにも関わらず、なぜか吸い込まれてしまったんです。
「まじかよ!」ってすごく焦りましたね。
今はどうか知りませんが当時は、
「預金するならATMじゃなくて窓口カウンターの方が良い」
と言われていました。
地元の人いわく、機械が金額を間違えるらしいです(笑)
「そんなに信用できないのかな?」
と思っていたのですが、2度目にカードが吸い込まれてしまった時はなんだか腑に落ちましたね。
ATMでカードが吸い込まれてしまった場合、そのカードはもう使うことができませんからとても焦りますよね。
オーストラリアに滞在当初からいろんなトラブルや失敗を経験してきたのですね。
- ホームステイでは積極的にコミュニケーションを取った方が自分のためになる
- プールがあっても飛び込み禁止!
- スケボーは安全なスケボーパークで!
- ATMで暗証番号を3回間違えたらカードが戻ってこないので要注意
語学学校編

ヒロシさんは3ヶ月間語学学校に通ったそうですが、学校選びや学校生活で何か思い出はありますか?
学校を選ぶなら断然家から近いほうが良いです!
僕は遠いだけで行く気が失せてしまったことが何回かあります…(笑)
当時はシティからバスで1時間ほど離れたところの家でホームステイをしていたのでとても遠かったんです。
ホームステイをしていなかったら絶対もっと通いやすい所に住んでたと思います。
確かに毎日通う場所ですから、朝早いことも考えると近場に住んだ方が交通費も抑えられるので金銭的負担も抑えられますよね。
ちょっとした後悔と言えば学校ではアクティビティがあって、BBQしたり海に行ったり放課後の課外活動が盛んにありました。
ですが僕は面倒くさいと思ってしまったり、楽しそうに見えなかったりであまり参加はしませんでした。
後々知ったことですが、アクティビティに参加する人は英語が上手な人が参加することが多いみたいなんです。
だから普段は一緒に授業を受けない上級者レベルの人とコミュニケーションを取る良い機会。
もっと積極的に参加しておけば、自分の英語も早く上達したのかなぁと悔やみましたね。

英語力を伸ばすなら、友達を作るチャンスでもあるアクティビティにも積極的に参加した方が良いですね。
- 学校を選ぶ際は家から遠いと体力的にも経済的にも負担が大きいので注意
- 学校のイベントやアクティビティへの参加は英語力を伸ばすチャンス!
仕事編

ジャパレスでウェイターとして働いていた時、電話でtake awayの注文を受けることが時々ありました。
対面会話と違って電話で聞き取るのって結構難しいんですよ。
で、案の定聞きまちがえちゃったみたいで、料理を届けに行った時にお客さんに怒られました(笑)
電話は聞こえづらかったりジェスチャーも見えないので正確に聞き取るのはなかなか難しいものです。
ゆっくり話してもらったり番号で言ってもらったり、最後は丁寧に注文確認をした方がトラブルを避けられますね。
それと語学学校選びの時も話しましたが、やっぱりバイト先も家から近いほうが良いですよ!
僕の場合、学校終わり→バイト→最終バスで帰宅が多かったのでホームステイ先が遠くてとても疲れました。
確かに家や学校、バイト先はそれぞれ近い方が楽ですね。
- 英語力に自信がない場合、電話で対応する際は初めに「ゆっくり話してほしい」と伝える
- バイト先を選ぶ際は家から遠いと体力的にも経済的にも負担が大きいので注意
シェアハウス編

シェアハウスは当たり外れあると思うんですけど、僕はわりとラッキーな方だったと思います。
大きなトラブルもなく楽しく過ごせたので良かったのですが、きれい好きな日本人に比べて欧州の人はけっこう散らかしっぱなしな人が多くてストレスでした。
キッチンや洗面台の使い方も汚くて、キツかったですね。
日本人は整理整頓ができる人が多いので、シェアハウスではやはり文化の違いがはっきり現れるものですよね。
それも海外生活の醍醐味かもしれませんね。
- シェアハウス生活では文化の違いがはっきりと現れる
- 不満があれば改善してほしいことを伝えてるのも大事
ファーム編
サンシャインコーストでセカンドビザのためにファーム仕事をしたヒロシさん。
そのファーム仕事の内容もお伺いしました。
僕はジンジャーファームで2ヶ月間ぐらい働きました。
朝早くから夕方まで働いていましたが、時給20AUDぐらいだったので稼ぎは良かったです。
でもカントリーサイドだったからか、ファームで働く現地の人が話す英語の訛りが強くて全然聞き取れませんでした。
僕はわりとリスニングができると自負していましたが、そのファームで自信を失くしてしまいました。
それにみんなしょっちゅうfuckin’ばっかり言っていて、うまく理解できなかったです(笑)
そのファームでは英語がわからない人はクビにされてたから僕も必死でしたが、僕の友達は指示されたことと違うことをやってしまって結局クビに。
同じオーストラリア国内でも人によってこんなにも英語が違うんだって驚きましたよ。
ヒロシさんはその後アボカドファームに移動。
そこでのお話も伺いました。
次に働いたアボカドファームには斡旋してくれる人の紹介で入りました。
でも給料形態は歩合制だったため、稼ぎは非常に不安定。
それに加えてベース賃金が悪すぎて、必死に働いたとしても月の稼ぎは全然満足できる額にはならないことがわかったんです。
こんな所で働き続けても意味ないと思ったのでファームのボスに、
「I want to quit.」
って伝えて3日で辞めました(笑)
ボスは最初怒ってたけどファームを離れる時には駅まで送ってくれました。
でも斡旋してくれた人はブチギレてました(笑)
3日で辞めてしまったんですね…。
しかし現実では最低賃金以下で雇う違法な店などもありますから、おかしいと思った時はそれを指摘する勇気も必要ですね。
その後は友達の紹介でケアンズのバナナファームへ。
そこの給料形態は「最低時給+歩合制」だったので、かなり稼げました。
時給換算すると30AUD弱、ビックリするくらいガッツリ給料がもらえましたよ。



アボカドファームをすぐ辞めて正解でしたね。
ここではトラブルもなく過ごすことができましたか?
いやそれが…。
ある夜このファームのボスの家から悲鳴が聞こえたんで見に行ったら、奥さんの頭から血が出ていたんです。
夫のボスはひどいアル中だったのでその夜も暴れていたんだなと察しがつきました。
でも怖いのはここから。
僕が夜タバコを吸おうと寝泊まりしていたキャンピングカーから外に出たら、ボスがふらっと現れたんです。
そしてよく見ると手にはナイフ!
ビックリしたけどヘタに動くとヤバそうだったんで静かにやり過ごしました。
ボスが立ち去った後はすぐに中に入って震える手で鍵を閉めましたね(笑)
それは衝撃的過ぎます!
トラブルに巻き込まれないためにも相手をしっかり見極める必要がありますね。
3つのファームを経験したヒロシさんはその後仕事を完了し、無事にセカンドビザを取得できたとのことです。
- 英語力によってはクビになってしまうこともある
- 給料が低すぎると感じたら周りに相談してみる
- 不審な行動を取る人がいたらすぐに距離を置く
帰国後編

ファーム仕事が終わったあとにパースに移動されたヒロシさんは、パースにある日豪センターというところでインターンをされたそうです。
その後日本に帰国、今でもホストファミリーとはよく連絡を取っているとのことです。

そうですねぇ、やっぱりオーストラリアは広いのでラウンドはやりたかったなぁと思いました。
それなりに貯蓄はあったのですがインターンのために貯めておいたのでラウンド費用に充てることができなくて。
今オーストラリアの都市や観光地を見返してみると、
「こんな所もあったんだ」
って知ることも多くて見ればみるほど行きたいところが出てくるんです。
もっとたくさんの地を訪れたかったなぁと思いますね。
オーストラリアの国土面積は日本の約20倍。
自然も豊かで海もきれいですから、魅力的な場所がたくさん。
そんな広大な地でのラウンドはきっと良い経験になるので、興味がある人はぜひトライしてもらいたいですね。
あと、これは後悔ではなく推奨なのですが、インターンをされた時はサティフィケートをもらっておいたほうが良いですよ。
語学力テストのスコアにしろボランティアにしろ、日本は証明が求められる社会なので証明書は手元にあった方がベター。
用意してもらえるかどうか確認しておくことをオススメします。
サティフィケートがあれば帰国後の就職活動にも役立ちますね!
- オーストラリアでしか楽しめないことを体験しよう
- インターンやボランティア修了後はサティフィケートを依頼する
ワーホリの経験を通して伝えたいこと

どれだけ事前準備をしようが、失敗は起こると思います。
どっちかっていうと失敗の方が記憶に残るし、失敗したことで成長できる。
失敗をしたからこそ知れることもあるから、チャレンジを恐れないでください。
僕の場合は銀行カードのトラブルによって窓口カウンターで状況を伝えなければならなかったし、ヤケドした時も病院で説明しないといけなかった。
人間追い込まれると力を発揮できるんですよ。
トラブルは極力避けたほうが良いけど、意見を言わなきゃいけない時もあるからそこで対処できたことは自信に繋がります。
何か起きた時、どう対処できるかの方が大事なので失敗を恐れずにどんどんチャレンジしていって欲しいと思います。

これからワーホリや海外留学に行ってみたい人にとって、とても参考になる内容ばかりでしたね。
経験は財産!
ぜひみなさんも悔いのない海外生活を送ってくださいね!